恩田陸『夜のピクニック』

本日の一冊は、恩田陸『夜のピクニック』。

高校生活最後を飾るイベント「歩行祭」。それは全校生徒が夜を徹して80キロ歩き通すという、北高の伝統行事だった。甲田貴子は密かな誓いを胸に抱いて、歩行祭にのぞんだ。三年間、誰にも言えなかった秘密を清算するために――。学校生活の思い出や卒業後の夢など語らいつつ、親友たちと歩きながらも、貴子だけは、小さな賭けに胸を焦がしていた。本屋大賞を受賞した永遠の青春小説。~文庫裏表紙より~

Qの出身高校には九十九里浜を毎年20キロ歩く「強歩大会」という行事が毎年あります。全校行事なので千人以上の生徒がただただ浜辺を歩くというだけなんですが、新学年が始まってから2,3週間くらいであるので、毎年新しい友達を作るにはちょうどいいイベントでした。一日中歩くので本作のようにときどき女の子と一緒になったり、男だけ数人で歩いたり、あー今思うと本当、青春でしたわ。
本作を読むとそのときの感覚が蘇ってきますね。さすがに最後の強歩大会から10年ほど経ってしまいましたので断片的なシーンしか思い出さないけどね。高校のときは一番もんもんとしていましたねー。女の子と付き合いたい、性欲最高潮、だけど彼女いない。けど、その分のエネルギーを部活やクラスで発散していたんだと思います。特に3年生のときは相当楽しかったなぁ。あのときに自分の人生のうちの大半が形作られたことは間違いありません。
本作はQだけでなく、誰にでもある「そういう感覚」を思い出させてくれます。劇的なストーリー展開も衝撃的なエンディングもありませんが、自分が高校生に戻って80キロを登場人物たちと一緒に歩き通しているようなそんな気持ちにさせてくれる小説です。
↓購入はこちらから↓

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

CAPTCHA


次の記事

東野圭吾『手紙』